営業外損益(読み)エイギョウガイソンエキ

デジタル大辞泉 「営業外損益」の意味・読み・例文・類語

えいぎょうがい‐そんえき〔エイゲフグワイ‐〕【営業外損益】

企業の主たる営業活動以外の活動から経常的に発生する損益のこと。受取利息、有価証券売却益、為替差益などの営業外収益から、支払利息、有価証券売却損、為替差損などの営業外費用を差し引いたもの。利益となった場合は営業外利益、損失となった場合は営業外損失として損益計算書に記載される。営業外損益に営業損益を加えたものが経常損益となる。
[補説]米国のサブプライムローン問題を発端とする世界金融危機に伴う景気後退株価暴落の影響により、平成20年度(2008)決算期、日本企業も大きな打撃を受けた。本業営業損失に留まらず、営業外損失や特別損失が増大し、大手企業が相次いで業績下方修正した。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「営業外損益」の解説

営業外損益

営業活動以外の企業活動から生じる収益費用のこと。受取利息配当金などで得られる営業外収益と、支払利息、割引料社債利息、有価証券売却損などで支払う営業外費用を合算して算出する。これに営業利益を加えたものが経常利益または経常損失となる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「営業外損益」の意味・わかりやすい解説

営業外損益
えいぎょうがいそんえき
non-operating profit or loss

企業のおもな営業活動以外の源泉から生じる利益または損失をいう。主として財務上の収益によって構成される。営業損益の計算と区別するために用いられているものであり,営業外収益の金額から営業外費用の金額を控除した差額である。

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世界大百科事典(旧版)内の営業外損益の言及

【営業利益】より

…営業利益の計算は,一般には,純売上高(総売上高から売上値引・売上戻り高などを控除したもの)から売上原価を差し引いて売上総利益(=粗利益)を算出し,その売上総利益から一般管理費・販売費を差し引いて営業利益を算出する形でなされる。営業利益に,おもに財務上の収益・費用からなる営業外損益を加減したものが経常利益で,それに特別損益(臨時損益,前期損益修正項目,商法による引当金の目的外取崩額など)を加減して当期純利益(期間利益)が算定される。【前田 貞芳】。…

※「営業外損益」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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