(読み)サゾ

デジタル大辞泉 「嘸」の意味・読み・例文・類語

さ‐ぞ【×嘸】

《副詞「さ」+係助詞「ぞ」から》
[副](あとに推量の語を伴って)未知経験目前のことのように想像したり、他人の経験に共感したりするさま。さだめし。きっと。さぞかし。「旅行さぞ楽しかったでしょう」
[連語]
そのように。
「げに―おぼさるらむ」〈須磨
文末にあって、強く肯定する意を表す。そうだ。
「うらうらと死なむずるなと思ひとけば心のやがて―とこたふる」〈山家集・下〉
[類語]さだめしさぞかしさぞやさだめてさこそ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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