器量・気量(読み)きりょう

精選版 日本国語大辞典 「器量・気量」の意味・読み・例文・類語

き‐りょう ‥リャウ【器量・気量】

〘名〙
① 物事をやりとげるだけの才能、能力。力量
※家伝(760頃)上「然皇子器量、不与謀大事」 〔呉志‐孫韶伝注〕
② ある物事に巧みなこと。また、その人。上手。名人。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
平家(13C前)四「笛のおん器量たるによって」
③ (形動) 主として女性や若い男の顔かたち。容姿。また、それらのすぐれているさま。ものの姿形についていうこともある。
日葡辞書(1603‐04)「Qiriǒna(キリャウナ) ヒト」
※御伽草子・まんじゆのまへ(室町時代物語大成所収)(江戸初)中「あつぱれきりやうのよろひかな。いかほどするぞととひければ」
面目。「器量を上げる」
[語誌]③の意の表記については、近世後期から白話小説に見られる「嫖致・標致」が使われ、また、「容儀容色」など意味を表わす表記も現われるようになる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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