器量(読み)キリョウ

デジタル大辞泉 「器量」の意味・読み・例文・類語

き‐りょう〔‐リヤウ〕【器量】

ある事をするのにふさわしい能力や人徳。「指導者としての器量に乏しい」
その人の才徳に対して世間が与える評価面目。多く、男性についていう。「器量を上げる」
顔だち。容貌ようぼう。多く、女性についていう。「器量のよい娘」
もののじょうず。名人
「笛のおん―たるによって」〈平家・四〉
[類語]人間ひと人柄為人ひととなり人物人格度量うつわにん人間性品性品格徳性人品

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「器量」の読み・字形・画数・意味

【器量】きりよう(りやう)

才能と度量。漢・〔郭有道の碑文〕夫(そ)れ其の量は弘深度は廣大にして、焉たり、汪汪焉たり。奧乎(あうこ)として測るべからざるのみ。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の器量の言及

【恩地】より

…こうした恩地は平安時代末から武家社会を中心に広くみられるが,鎌倉幕府はこれについて詳しい規定を定めている。とくに恩地を奉公義務の負担能力(これを器量とか,器用とかいった)のない者に売ったり譲渡したりしてはならないと規定した部分は恩地の性格をよく示している。また有名な永仁の徳政令が御家人から凡下に売られた土地は無償で御家人にもどされると規定したのも,恩地の性格に起因していると言えよう。…

※「器量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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