四六文(読み)しろくぶん

精選版 日本国語大辞典 「四六文」の意味・読み・例文・類語

しろく‐ぶん【四六文】

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デジタル大辞泉 「四六文」の意味・読み・例文・類語

しろく‐ぶん【四六文】

漢文文体の一。4字または6字の句を基本とし、対句を用いて句調を整え、典故を多用した華麗な文章中国六朝りくちょうからにかけて流行。日本では奈良平安時代の漢文に多く用いられた。四六駢儷べんれい体。駢儷体駢体文駢文

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世界大百科事典(旧版)内の四六文の言及

【五山文学】より

…道号を与えられた際,師匠先輩よりその意義を説いた頌を受けるが,これが七言絶句の形をとっている。文章では序,跋,記,銘,説などがあるが,最も注目すべきは,韻文と散文との中間に位する四六文(四六駢儷体(べんれいたい))すなわち駢文という第三の文体が,禅林において特に盛んに作成されたことである。この四六文は対句(ついく)のみでできていて,2句の対句と4句の対句がある。…

【中国文学】より

…どちらも歴史の文学から派生したものであったが,やがて前者が虚構の文学の主流となり,次の時代の〈伝奇〉へとつながる。
[四六文と文学理論の発展]
 《史記》や《漢書》は純粋の散文で書かれたが,辞賦の発展に伴って対句の技巧はますますひろがり,魏・晋以後,対句だけで組み立てた文体が一般化する。これを〈四六文〉(または駢文(べんぶん))とよぶ。…

※「四六文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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