デジタル大辞泉
「四分」の意味・読み・例文・類語
し‐ぶん【四分】
[名](スル)四つに分けること。また、四つに分かれること。「りんごを四分する」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
し‐ぶん【四分】
[1] 〘名〙
① (━する) 四つにわけること。また、四つにわかれること。転じて、ばらばらにわかれること。
※菅家後集(903頃)冬日感庭前紅葉示秀才淳茂「孤立如レ逢二衣錦客一、四分疑レ伴二散花僧一」
※
随筆・
飛鳥川(1810)「昔四分の座頭袴を着し、腰板へ白き紙を張しも」
③ 仏語。法相宗の
系統で、認識の成立を四つの
側面において捉えたもの。
※法相二巻抄(1242か)上「四分と申は、相分・見分・自証分・証自証分なり。
眼識にも此四分あり。
耳識にも此四分あり」
④ 編集・校正用語で、活字一字分の四分の一の長さをいう。〔造本と印刷(1948)〕
※性霊集‐二(835頃)日本国学法弟子苾蒭空海撰文「始則。四分秉法。後則。三密灌頂」
し‐ぶ【四分】
〘名〙
① 十分の四。
②
令制で、
諸国で
公廨(くがい)を配分する時の
次官(すけ)の配分率。公廨は
出挙の利稲で、国司俸給となっていた。四分は配分率と
定員を合算した数に対する
割合。
合計が二五分であれば二十五分の四、二三分であれば二十三分の四の受取率となる意。
※
続日本紀‐天平宝字元年(757)一〇月乙卯「凡国司処
二分公廨
一式者、〈略〉其法者長官六分、次官四分、判官三分、主典二分、史生一分」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報