四方僧伽(読み)しほうそうぎゃ

百科事典マイペディア 「四方僧伽」の意味・わかりやすい解説

四方僧伽【しほうそうぎゃ】

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の四方僧伽の言及

【寺院】より

…こうした寄進は布施が来世の果報をもたらす最高の徳行とされる教義と社会慣習によって支えられていた。なお,律蔵の規定によると,仏塔と僧院ならびにそれぞれへの寄進は,仏物,僧物として所有権を異にするとされ,後者にはまた,教団の長年にわたって所有するもの(四方僧伽に属するもの)と,その場にいる比丘たちに分配するもの(現前僧伽に属するもの)に分けられる。仏物の管理には,仏塔が僧院外にある場合は,在家信者が当たったものと考えられる。…

【仏教】より

…この,事に応じたサンガの構成を現前僧伽(げんぜんそうぎや)という。これに対し,全仏教徒(修行者)の教団を四方僧伽という(四方僧伽にあたるサンスクリットのチャートゥルディシャを音写した招提(しようだい)の語は,唐招提寺の名に残っている)。律は部派ごとに,内容上に若干の差異がある。…

※「四方僧伽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android