デジタル大辞泉
「四日」の意味・読み・例文・類語
よっ‐か【四日】
《「よか」の音変化》
1 日の数の四つ。「四日後に会う」
2 月の第4の日。「来月の四日に出発する」
3 特に、正月4日。《季 新年》「餅網も焦げて―となりにけり/友二」
よ‐か【四日】
「よっか」に同じ。
「―、かぢとり、今日風雲の気色甚だ悪しと言ひて、船出さずなりぬ」〈土佐〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
よ‐か【四日】
〘名〙
① 日の数の、四。また、四日間。ようか。よっか。
※
書紀(720)皇極二年一一月(岩崎本訓)「山背大兄王等、四
(ヨカ)、五日の間、山に
淹留(とと)まりたまひて、得喫飲
(ものもえまうのぼ)らず」
※土左(935頃)承平五年二月四日「四日、かぢとり、今日、風雲の気色、甚だ悪しと言ひて、船出さずなりぬ」
③ ある事があった日から数えて四番目の日。四日目。
※
源氏(1001‐14頃)
玉鬘「四日といふ巳の時ばかり」
[
語誌]「よっか」の
古形と考えられるが、奈良時代には仮名書き例が見あたらない。別に「ようか」の例が、「
蜻蛉日記‐中」「書紀‐皇極二年」図書寮本訓(
一一四二年頃)などに見えるから、ヨカはヨウカの転とも考えられる。
よう‐か【四日】
〘名〙
① 日の数の四。また、四日間。よか。よっか。
※
蜻蛉(974頃)中「ようか許のものいみしきりつつ」
② 月の初めから四番目の日。よか。よっか。
※烏丸切本後撰(951‐953頃)
秋上・二二五・詞書「ふづきのようかいつかばかりに」
③ ある事のあった日から数えて四日目。よか。
※別本源氏(1001‐14頃)玉鬘「
椿市といふところにようかといふ巳のときばかりに〈略〉いきつき給へり」
[語誌]
本来なら
現代語でも「ようか」のはずだが、「やうか(八日)」から変化した「ようか」との
混同を避けるために、「ようか」→「よか」→「よっか」と変化したか。
よっ‐か【四日】
〘名〙 (「よか(四日)」の変化した語)
① 日の数の四。また、四日間。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕
② 月の初めから四番目の日。
※天草本平家(1592)四「
サテ ゲンジワ yoccano
(ヨッカノ) ヒニ」
③ 特に、一月四日をいう。《季・新年》 〔俳諧・改正月令博物筌(1808)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報