四有(読み)シウ

デジタル大辞泉 「四有」の意味・読み・例文・類語

し‐う【四有】

仏語人間が生まれて死に、さらに次の生をうけるまでの存在四つに分けたもの。生有しょうう本有死有中有

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精選版 日本国語大辞典 「四有」の意味・読み・例文・類語

し‐う【四有】

〘名〙 仏語。人が胎内に生をうけてから死後、次の生をうけるまでの存在を四つに分けた、生有・本有・死有・中有の称。〔倶舎論‐九〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四有」の意味・わかりやすい解説

四有
しう

仏教用語。有はサンスクリット語 bhavaの訳で「生存」「存在」の意。衆生の存在のあり方を期間別に4種に分類したもの。 (1) 死んでから次の生を受けるまでの期間である中有,(2) それぞれ世界に生を受ける瞬間を意味する生有,(3) 生を受けてから死ぬまでの一生の期間である本有,(4) 死ぬ瞬間を意味する死有の4種をいう。

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