四望車(読み)シボウシャ

デジタル大辞泉 「四望車」の意味・読み・例文・類語

しぼう‐しゃ〔シバウ‐〕【四望車】

牛車ぎっしゃの一。車箱の周りにすだれを掛け、四方が眺められるようにしたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「四望車」の意味・読み・例文・類語

しぼう‐しゃ シバウ‥【四望車】

〘名〙
牛車(ぎっしゃ)の一つ。車箱の四方を吹放しとして御簾(みす)を掛け、周囲を展望できるように作った特殊な牛車。
本朝世紀‐康治元年(1142)三月四日「法皇并高陽院自小松殿幸平等院。御同車〈御車非尋常。四面施翠簾、左右有縁。其下構短輪。所謂四望車。是故入道相府車也〉」
② 唐令に規定した皇帝の車の一つ。哀弔の際の天子乗用車という。〔新唐書‐車服志〕

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