因幡堂(読み)イナバドウ

デジタル大辞泉 「因幡堂」の意味・読み・例文・類語

いなば‐どう〔‐ダウ〕【因幡堂】

因幡薬師のこと。
狂言。酒好きの女房を離縁した男が因幡堂へ妻乞いに行ったところ、だまされて前の女房と再び祝言の杯をあげてしまうという筋。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「因幡堂」の意味・読み・例文・類語

いなば‐どう ‥ダウ【因幡堂】

[一] 京都市下京区因幡堂町にある真言宗智山派の寺、平等寺俗称木像薬師如来像、如意輪観音像は国宝。「薬師参り」で知られる。因幡薬師。
[二] 狂言。各流。大酒飲みの女房を離縁して、因幡堂にこもった男が、薬師の夢のお告げで新しい女房を授かって連れ戻ったが、その女は実はもとの女房であり、怒って男を追い込む。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android