固文(読み)かたもん

精選版 日本国語大辞典 「固文」の意味・読み・例文・類語

かた‐もん【固文】

〘名〙 綾の織物文様の緯(よこいと)を浮かさないで固く織ったもの。緯に経(たていと)をからめて織ったもの。⇔浮文(うきもん)
蜻蛉(974頃)下「匂ふ許(ばかり)桜襲(さくらがさね)の、綾、文はこぼれぬばかりして、かた文の表袴(うへのはかま)、つやつやとして」

かため‐ぶみ【固文】

〘名〙 誓いの文書約束証書契約書

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「固文」の意味・読み・例文・類語

かた‐もん【固文/固紋】

織物の紋様を、糸を浮かさないで、かたく締めて織り出したもの。→浮き文

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