国家安全保障会議[アメリカ合衆国](読み)こっかあんぜんほしょうかいぎ[アメリカがっしゅうこく](英語表記)National Security Council; NSC

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

国家安全保障会議[アメリカ合衆国]
こっかあんぜんほしょうかいぎ[アメリカがっしゅうこく]
National Security Council; NSC

アメリカ合衆国の安全保障にかかわる国防・外交政策全般について大統領に助言する大統領府の機関。1947年,冷戦を背景に国家安全保障法によって設置された。同法はまた,それまでの陸軍省と海軍省を統合して国防省を発足させている。国家安全保障会議の議長は大統領が務め,会議には大統領のほか副大統領,国務長官国防長官および法規上のアドバイザーとして中央情報局 CIA長官,統合参謀本部議長が出席する。実際に立案提言を行なうのは国家安全保障会議事務局長,すなわち国家安全保障問題担当の大統領補佐官であり,ヘンリー・A.キッシンジャーが事務局長時代,リチャード・M.ニクソン大統領の事実上の国務長官といわれたことは有名である。国務省,国防省との関係は長官,事務局長によって変化する。

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