国家老(読み)くにがろう

精選版 日本国語大辞典 「国家老」の意味・読み・例文・類語

くに‐がろう ‥ガラウ【国家老】

〘名〙 江戸時代大小名領国にいて勤務する家老主君参勤交代江戸へ出かけている留守を預かる家老。⇔江戸家老
※俳諧・天満千句(1676)九「江戸家老又国家老春しりて〈素玄〉 書状を以てけふの取沙汰未学〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「国家老」の意味・読み・例文・類語

くに‐がろう〔‐ガラウ〕【国家老】

江戸時代、大名の領国にいて、主君が参勤交代で江戸にいる間留守を預かった家老。→江戸家老

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

山川 日本史小辞典 改訂新版 「国家老」の解説

国家老
くにがろう

江戸時代に大名の領国にいて勤務する最高の職制藩主が参勤交代で江戸在府中の留守を預って国元藩政を総覧した。家老は2~3人から数人いたが,国家老と江戸家老にわかれて藩政を分掌した。諸藩によって名称が異なり,長門国萩藩では当職と称した。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android