国府犀東(読み)こくぶ さいとう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「国府犀東」の解説

国府犀東 こくぶ-さいとう

1873-1950 明治-昭和時代の詩人
明治6年2月生まれ。博文館の「太陽」編集部や内務省,宮内省などにつとめ,のち慶大,東京高校でおしえる。歴史,地誌,有職(ゆうそく)故実にくわしく,漢詩を主に新体詩もつくった。昭和25年2月27日死去。77歳。石川県出身。東京帝大中退。名は種徳(たねのり)。詩文集に「花柘榴(はなざくろ)」,著作に「佐渡新潟」など。

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百科事典マイペディア 「国府犀東」の意味・わかりやすい解説

国府犀東【こくぶさいとう】

漢詩人。本名種徳(たねのり)。金沢生れ。東大法科中退。雑誌太陽その他に時事評論を書き,文章家として知られた。漢詩をよくし,新体詩短歌の集《花柘榴(ざくろ)》がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国府犀東」の意味・わかりやすい解説

国府犀東
こくぶさいとう

[生]1873.2. 金沢
[没]1950.2.27.
漢詩人。本名,種徳。東京大学法科中退。雑誌,新聞の記者を経て宮内省御用掛となり,詔勅や大臣訓示などを起草。新体詩も試み,詩文集『花柘榴 (はなざくろ) 』 (1901) のほか『犀東文集』,地誌,漢詩集がある。

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