国民生命表(読み)こくみんせいめいひょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「国民生命表」の意味・わかりやすい解説

国民生命表
こくみんせいめいひょう

国民の年齢別死亡率その他の生命関数とともに一表にしたもの。国民死亡表ともいう。国勢調査人口に基づいて各歳別に生命関数を算出した完全生命表と、推計人口に基づいて年齢階級別(5歳、10歳)に生命関数を算出した簡易生命表とがある。

 日本では、1891~98年(明治24~31)の死亡統計による第1回生命表が発表されて以来、第二次世界大戦前までに6回内閣統計局で作成されたが、戦後厚生省(現厚生労働省)の手に移り、1947年(昭和22)の死亡統計で第8回生命表、50~52年の死亡統計で第9回生命表が作成され、それ以後5年ごとに国勢調査に基づいて作成されている。

[金子卓治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「国民生命表」の解説

国民生命表

 平均寿命平均余命を計算した表.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の国民生命表の言及

【生命表】より

…この生命表は,1972年から76年までの経験に基づいて作成されており,日本全会社生命表としては初めて死亡率を男女別に計算している。二つの生命表の大きな違いは,前者は国民一般を統計対象とした国民生命表(国民表)で,後者は被保険者,加入者を統計対象とした経験生命表(経験表)である点にある(96年度から,日本アクチュアリー会編の〈生保標準生命表〉を基礎にしている)。【佐々木 陽一】。…

※「国民生命表」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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