国連軍縮会議(読み)コクレングンシュクカイギ(英語表記)United Nations Conference on Disarmament Issues

デジタル大辞泉 「国連軍縮会議」の意味・読み・例文・類語

こくれん‐ぐんしゅくかいぎ〔‐グンシユククワイギ〕【国連軍縮会議】

世界各国の政府高官や軍縮問題専門家が集まり、国際平和安全保障など毎回テーマに沿って個人の立場討議を行う会議。政府代表で構成される軍縮会議とは異なる。1988年の第3回国連軍縮特別総会(SSD)で日本の首相竹下登提唱。1989年に京都で第1回会議が開催され、以降毎年日本の各都市で開催されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国連軍縮会議」の意味・わかりやすい解説

国連軍縮会議
こくれんぐんしゅくかいぎ
United Nations Conference on Disarmament Issues

政府関係者,ジャーナリスト学者など専門家,非政府組織 NGOが個人の資格で参加する国連 (軍縮局) 開催の会議。国連総会第一委員会やジュネーブの軍縮会議など政府代表によって構成される通常の軍縮会議とは異なる。もっぱら議論に専念し,軍縮をめぐる国際世論形成・軍縮交渉の促進に貢献することが期待され,通常は決議や合意文書は出されない。これまで世界各地で相当回数開催されており,日本では京都 (1989.4.) ,仙台 (90.4.) ,京都 (91.5.) ,被爆地・広島 (92.6.) で開催された。第2回京都会議は湾岸危機後の軍備管理・軍縮問題を主要なテーマとし,海部首相は国際社会が取組むべき課題と日本の考え方を表明したなかで,通常兵器の国際移転を各国が国連に通報する制度の創設を提案した。

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