国際癌研究機構(読み)こくさいがんけんきゅうきこう(英語表記)International Agency for Research on Cancer; IARC

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際癌研究機構」の意味・わかりやすい解説

国際癌研究機構
こくさいがんけんきゅうきこう
International Agency for Research on Cancer; IARC

世界保健機関 WHOの下部機関で,癌対策研究を国際協力によって推進しようとする組織。 1965年5月 20日創設,本部はフランスのリヨンにある。このほか代表的な癌研究の国際組織としては次のものがある。 (1) 国際対癌連合 UICC  35年パリで設立。スイスジュネーブに本部がある。日本から朝日対癌協会ほか 10団体が参加している。 (2) 国際癌研究共同体 CANCIRCD  61年ニューヨークで創立臨床医学を中心に拡大強化,64年から国際組織として活動。 (3) ヨーロッパ癌研究協会 EACR  68年オランダのアムステルダムに設立。ヨーロッパ 19ヵ国が参加。 (4) ヨーロッパ癌治療研究機関 EORTC  63年ベルギーのブリュッセルで創立。制癌剤の研究を推進。7ヵ国が参加。 (5) 汎アメリカ癌組織学会 PACCS  57年マイアミで発足アメリカ合衆国ラテンアメリカで研究活動をしている。

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