日本歴史地名大系 「園林」の解説 園林ぎおんばやし 京都市:東山区祇園村(祇園町)園林祇園社(現八坂神社)境内及びその周辺の森林をいった。「源平盛衰記」に祇園林の古狐のことが出、謡曲「熊野」に「花やあらぬ初桜の、祇園林下河原」とうたわれる。中世末には「二水記」永正一六年(一五一九)三月一八日条に「従今日東山於祇園林辺勧進猿楽有」と記される。桜の名所であり、また祇園社への参詣人で賑ったものであろう。江戸時代の文学にも、仮名草子「竹斎」に「三条大橋うち渡りて、祇園林に差し掛り、先づ清水へ参りつつ」と、清水参詣道の景物につづられ、西鶴の「男色大鑑」には「祇園林の烏の羽色」といった表現がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
普及版 字通 「園林」の読み・字形・画数・意味 【園林】えん(ゑん)りん 木の茂る園。唐・杜審言〔湘江を渡る〕詩 遲日、園林に昔を悲しむ 今春、鳥、邊愁を作(な)す字通「園」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報