デジタル大辞泉 「地体」の意味・読み・例文・類語 じ‐たい〔ヂ‐〕【地体】 [名]根本的なこと。本質。根源。「何だか―は更にわからぬ」〈二葉亭・浮雲〉[副]もともと。そもそも。元来。自体。「―欲には目のない輩てあいのこと」〈荷風・腕くらべ〉[類語]自体・元来・もともと・もとより・根っから・本来・大体・どだい・そもそも 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「地体」の意味・読み・例文・類語 じ‐たい ヂ‥【地体】 [1] (「ちたい」とも)① 物事の最も根本的な姿。根底。本質。※横川法語(985‐1017)「妄念はもとより凡夫の地体なり」※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「何だか地体(ヂタイ)は更に解らぬ」② 地球。※日本水土考(1700)「地体渾円の理を按ずるときは、則ち当に亜墨利加を以て西極に属すべし」③ 生地(きじ)の性質。地質。※歌舞伎・繰返開花婦見月(三人片輪)(1874)二幕「地体(ヂテイ)のいい紙入だから、張込んで買ひなせえ」[2] 〘副〙 物事に関するある判断や疑念が、格別の知識を要するまでもなく、本来的に成り立つものであることを示す。もともと。そもそも。元来。本来。自体。※毎月抄(1219)「地躰その詞をこのむよと、人に聞きなさるまじき事と、亡父卿も制し候ひしに候」※草枕(1906)〈夏目漱石〉八「お前はそんな形姿(なり)で、地体どこへ、行ったのぞいと聴くと」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報