地官(読み)チカン

デジタル大辞泉 「地官」の意味・読み・例文・類語

ち‐かん〔‐クワン〕【地官】

中国代における六官りっかんの一。地方行政教育人事などをつかさどった。

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精選版 日本国語大辞典 「地官」の意味・読み・例文・類語

ち‐かん ‥クヮン【地官】

〘名〙
① 中国の周代、六官(りくかん)の一つ。司徒の職で教育・土地・人事などをつかさどる。〔周礼‐地官・司徒〕
民部省唐名
朝野群載‐一七・安和二年(969)一〇月二八日「爰戸部地官、依式充封、尋傍例於官庭、返半分於公府
陰陽道でまつる神の一つで、地上または冥界の神。地府(ちふ)
※朝野群載‐一五・永久二年(1114)一一月二三日「自余五道大神、泰山府君天官、地官、水官司命、司祿、本命、同路将軍、土地霊祇、永視大人、已上十二通同前効之」

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世界大百科事典(旧版)内の地官の言及

【中元】より

…三元の一つ(上元)。道教では,人の罪を許す地官の誕生日とみなし,道士が経典を読んで亡者を済度した。また仏教では,《盂蘭盆経(うらぼんきよう)》等に見える目連(もくれん)尊者の孝行譚(たん)により,六朝後期以来,寺院では盛大な盂蘭盆会が開かれ,迷える亡者を済度した。…

【墓】より

…山所,墓所,陰宅と呼び,山につくるのが普通である。墓の位置や方角は風水説(三国時代に中国から伝わるが,李朝時代には一般民衆にまで浸透)に従って青竜(向かって右の丘陵),白虎(向かって左の丘陵),内明堂(前面の平地)をはじめ,主山(後方の山型の地形),案山(墓の前方の小高い地形)などをみて地官(風水師)が決める。土葬をするので1人につき1基が通例であるが,夫婦を一つの墓に納めることもある。…

※「地官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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