地獄温泉(読み)じごくおんせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地獄温泉」の意味・わかりやすい解説

地獄温泉
じごくおんせん

熊本県北東部,南阿蘇村にある温泉阿蘇五岳 (→阿蘇山 ) の烏帽子岳中腹に湧き,江戸時代には武士僧侶だけが利用できる藩の御用温泉であった。泉質硫黄泉泉温は 60~90℃。皮膚病切り傷などに特効があるといわれることから長期滞在の療養客が多い。付近垂玉温泉がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「地獄温泉」の意味・わかりやすい解説

地獄温泉
じごくおんせん

熊本県阿蘇(あそ)郡南阿蘇村河陽(かわよう)にある温泉。標高約750メートルの阿蘇山南西山腹に位置する。泉質は含鉄泉、硫黄泉。泉温は65~95℃と高い。泉源付近一帯は、噴気ガス水分を除くと大半炭酸ガス)を立ち上らせており、散策には注意せねばならぬほど、噴気孔が多い。南阿蘇鉄道阿蘇下田(しもだ)城ふれあい温泉駅からバスで20分。湯量の不足は噴気孔からのガスの活用で補われている。

[山口守人]

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デジタル大辞泉プラス 「地獄温泉」の解説

地獄温泉

熊本県阿蘇郡南阿蘇村、阿蘇山南西山腹の標高約750mにある温泉。古くからの湯治場として知られる。名称は、火山ガス噴出により草木が生えない場所(=地獄)が形成されることから。2016年の熊本地震の際、温泉に続く阿蘇大橋が崩落し、現在休業中。

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