じ‐るい ヂ‥【地類】
〘名〙
②
地上の
万物。地上に存在するあらゆる生物、無生物。また、地上の神々。
※将門記(940頃か)「地類呵嘖して、悪王の便(やす)からざる念を憎(そね)む」 〔易経‐坤卦〕
③
同類の地。
中世、一通の
文書によって所有権の
所在が示されていた
土地の一部が売却・譲与された場合、残りの土地をこう言った。類地。
※
東寺百合文書‐ヘ・文永一一年(1274)四月一五日・日置末正田地売券案「但於
二本券文
一者、依
レ有
二地類
一、不
レ及
二副渡
一候」
ち‐るい【地類】
〘名〙
②
旧制度で、
地租を課せられた土地について、租税徴収の面から見た土地の
種別。第一類地と第二類地とに分けられていた。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「地類」の意味・読み・例文・類語
じ‐るい〔ヂ‐〕【地類】
1 同族・親族の一種。古い分家や遠い親類などを含めた地縁のある家々。地親類。合地。地分かれ。地名。
2 地上にある万物。ちるい。
「天衆―も影向をたれ」〈平家・四〉
ち‐るい【地類】
《「ぢるい」とも》
1 旧制度で、地租徴収のために区別した土地の種別。
2 地上に存在するすべての物。地上の万物。また、地上の神々。
「天衆―も影向をたれ」〈平家・四〉
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