坂上犬養(読み)さかのうえの いぬかい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂上犬養」の解説

坂上犬養 さかのうえの-いぬかい

682-765* 奈良時代武人
天武(てんむ)天皇11年生まれ。坂上大国の子。坂上苅田麻呂の父。天平(てんぴょう)20年左衛士督(かみ)となり,天平勝宝9年には藤原仲麻呂暗殺をはかった藤原乙縄(おとただ)を捕らえる。造東大寺司長官,左右馬監,播磨守(はりまのかみ),大和守を歴任。天平宝字8年12月13日死去。83歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の坂上犬養の言及

【坂上氏】より

…日本古代の氏族。渡来系氏族の東漢氏(やまとのあやうじ)(倭漢氏とも書く)から分かれた多数の枝氏族の一つ。東漢氏は,応神天皇の時代に阿知使主(あちのおみ)に率いられて日本に渡来してきたという伝承をもち,5世紀ころよりヤマト朝廷の文筆,財務,外交にたずさわるとともに,あとから渡来してきた手工業技術者などを支配下におさめて急速に成長した氏族であるが,その後分裂をくりかえし,60以上の枝氏族に分かれたという。…

※「坂上犬養」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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