坂本遼(読み)さかもとりょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「坂本遼」の意味・わかりやすい解説

坂本遼
さかもとりょう
(1904―1970)

詩人。兵庫県生まれ。関西(かんせい)学院大学英文科卒業。草野心平の勧めで『銅鑼(どら)』同人となる。1927年(昭和2)の『たんぽぽ』は、生地方言を用いた優れた農民詩の詩集。第二次世界大戦後竹中郁(いく)らと関西を中心に児童自由詩の運動を推し進め、『きりん』を主宰。『こどもの綴方(つづりかた)・詩』(1953)に実践の成果がうかがわれる。小説集『百姓の話』(1927)などもある。

[高橋世織]

『『坂本遼作品集』全1巻(1981・駒込書房)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂本遼」の解説

坂本遼 さかもと-りょう

1904-1970 昭和時代の詩人。
明治37年9月1日生まれ。草野心平の「銅鑼(どら)」同人。昭和2年郷里兵庫県の方言による農民詩集「たんぽぽ」を刊行。戦後は,竹中郁(いく)らと児童詩運動をすすめ,雑誌「きりん」を主宰。昭和45年5月27日死去。65歳。関西学院卒。著作に「こどもの綴方(つづりかた)・詩」など。

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