垂直的分業(読み)すいちょくてきぶんぎょう

ASCII.jpデジタル用語辞典 「垂直的分業」の解説

垂直的分業

先進国途上国との間で、工業製品と一次製品を交換する国際分業を指す。水平的分業と対で使われる。先進国が工業製品を生産し、途上国が原材料を生産して、それらを交換することで、国際的な分業体制が構築される。途上国の産業が発展することで、途上国が先進国へと進展して、水平的分業へと変わっていくことがある。

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世界大百科事典(旧版)内の垂直的分業の言及

【国際分業】より

…日本の工業力,とくに技術・知識集約的生産での国際競争力が強まるにつれて,国際分業の形態も変わらざるをえなくなってきた。従来のように原燃料だけ輸入し,工業品を全部国内で自給し輸出するといった垂直的分業だけでは,大幅な貿易収支黒字がますます拡大し,欧米諸国や新興工業国との貿易摩擦が強まるようになってきた。今後は単純工業品だけでなく,消費財,部品,中間財まで多様な工業品を輸出するとともに輸入もする,水平的分業を促進する必要がある。…

※「垂直的分業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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