デジタル大辞泉
「垣間見」の意味・読み・例文・類語
かいば‐み【▽垣▽間見】
「かいまみ」に同じ。
「ある人の局に行きて、―して」〈枕・四九〉
かいま‐み【▽垣間見】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
かいま‐・みる【垣間見】
〘他マ上一〙 (「かきまみる(垣間見)」の変化した語) 物のすきまからひそかにのぞき見る。また、ちょっと見る。かいまむ。かいばみる。かいばむ。
※竹取(9C末‐10C初)「闇の夜に出でても、穴をくじり、かひまみ、まどひあへり」
かいま‐み・ゆ【垣間見】
〘自ヤ下二〙
① 物のすきまから見える。ちょっと見える。ちょっと姿が現われる。
※大観本謡曲・
和布刈(1539頃)「さすがに御気色いぶかしく思しけるかとよ、かいまみえさせ給ひしを、いと浅ましと恨みかこち」
② (「みゆ」は
相手から「見られる」の意で) ちょっと逢う。
※
浄瑠璃・
滝口横笛(1676)
道行「まづ此あみ戸をあけてたべ、其御かたにかいまみへ、仰にしたがひかへるべし」
かきま‐・みる【垣間見】
※御巫本日本紀私記(1428)神代下「視其私屏〈加支末美(カキマミ)太末布、又云曾乃比曾加奈留事ヲ〉」
かいば‐み【垣間見】
※宇津保(970‐999頃)蔵開中「上起きさせ給て、
殿上の方に
みそかにおはしまして、かいば見をし給へば」
かいば‐・みる【垣間見】
※阿波国文庫旧蔵本伊勢物語(10C前)一「かのをとこかひはみてけり」
かいま‐み【垣間見】
〘名〙 物のすきまから、こっそり見ること。かいばみ。かきまみ。
※
源氏(1001‐14頃)
空蝉「きのかみのいもうともこなたにあるか。我にかいまみせさせよ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報