城外（読み）じょうがい

精選版 日本国語大辞典

じょう‐がい ジャウグヮイ【城外】

〘名〙

① 城、または市街の外。境界の外側。特に、京都郊外。

※本朝世紀‐久安三年（1147）一〇月二九日「同廊西第三柱懸_二科簡_一。件簡、出納書_レ之、搆政以下殿上小舎人以上、除_二城外服暇人_一之外注_レ之、不_レ注_二位階_一歟、二堺注_レ之」

※俳諧・奥の細道（1693‐94頃）全昌寺「大聖持の城外、全昌寺といふ寺にとまる」 〔史記‐田単伝〕

② (━する) 主に、内裏を中心とする一定地域の外へ出て行くこと。

※凌雲集（814）春日遊猟日暮宿江頭亭子〈嵯峨天皇〉「三春出猟重城外、四望江山勢転雄」

※古今著聞集（1254）五「基俊城外しける事有りけり」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

じょう‐がい〔ジヤウグワイ〕【城外】

１ 城の外。⇔城内。
２ 城の外へ出て行くこと。都から外へ出て行くこと。
「―やし給へりし」〈大鏡・道長下〉
[補説]書名別項。→城外

じょうがい【城外】［書名］

小田岳夫の短編小説。中国の杭州領事館を舞台とする作品。昭和11年（1936）発表。同年、第3回芥川賞受賞。

出典　小学館

普及版 字通

【城外】じようがい

城の外。

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出典　平凡社「普及版 字通」