出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
ある民族の文化の根底にあってその文化の存立を支えている部分をいう。土壌の分析における表土に対する底層、道路舗装における表層と区別される基盤的な層を基層とよぶことがあり、文化の構造にも似たことがあると考える立場から出たことば。表層文化に対置する。社会の階級や身分には、上層・下層があり、文化もそれに結び付くことが多いが、それとは別に、どの民族にも、高度の価値発揮に連なり個性的・創造的で、多く時代性を伴う文化があるとともに、集団的・類型的に一般化して長い世代にわたり持続し伝承される文化が認められる。ハンス・ナウマンHans Naumannは、前者を表層文化、後者を基層文化と命名した。上層文化・下層文化の概念とはいちおう区別され、後者が、身分・階級にかかわらず、日常的に営まれる伝承的・慣行的文化として存在することに注目するのである。したがって今日、ある民族の基層文化は、伝承文化、民俗文化、常民文化などといわれるものとほぼ一致する。
[萩原龍夫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新