堀直虎(読み)ほり・なおとら

朝日日本歴史人物事典 「堀直虎」の解説

堀直虎

没年:明治1.1.17(1868.2.10)
生年天保7.8.16(1836.9.26)
幕末須坂藩(長野県)藩主。幕府閣僚。直格の5男に生まれ,文久1(1861)年藩主となる。不服従の藩士33名を追放し藩政改革を断行。財政政策を進め,洋式兵学に基づき軍備の充実を図る。同3年大番頭,慶応3(1867)年12月5日若年寄となり外国総奉行を兼ねた。翌明治1(1868)年の鳥羽伏見の戦に敗北して徳川慶喜が江戸に帰ってのち,新政府軍への抗戦恭順かを巡り議論が続いた。そうしたなか江戸城西ノ丸老中詰所大廊下に自刃。抗戦を主張しての諫死といわれる。

(井上勲)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「堀直虎」の解説

堀直虎 ほり-なおとら

1836-1868 幕末の大名
天保(てんぽう)7年8月16日生まれ。堀直格(なおただ)の子。文久元年信濃(しなの)(長野県)須坂藩主堀家13代となる。慶応3年若年寄兼外国総奉行。4年の鳥羽・伏見の戦いのあと,江戸城内が主戦と恭順にわかれ紛糾した際,同年1月17日城中で切腹した。33歳。通称は寧之進,大学。号は良山,九如斎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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