堀越角次郎(初代)(読み)ほりこし・かくじろう

朝日日本歴史人物事典 「堀越角次郎(初代)」の解説

堀越角次郎(初代)

没年:明治18.8.25(1885)
生年:文化3.1.15(1806.3.4)
幕末・明治前期の商人。上野国碓氷郡藤塚村(高崎市)の田島安兵衛・はなの次男無頼に交わり家を逐われ江戸に出る。同郷の堀越文右衛門の養子となり,天保14(1843)年本船町に呉服店を開いて(翌年通旅籠町に移転),開港後横浜に出店して洋織物引取商を営む。攘夷浪士の脅しにも,商人こそが外国人と利を争う真の攘夷家だと屈せず,商才を発揮して巨富を蓄えて土地にも投資した。横浜正金銀行設立発起人となった明治12(1879)年に隠居して安平と称した。<参考文献>田島鶴治編『風雪―堀越家のあゆみ―』

(高村直助)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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