デジタル大辞泉
「場合」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ば‐あい ‥あひ【場合】
〘名〙 (「ばやい」とも)
① (━する) その場面、
情況にふさわしい、または適切な
処置をすること。
※
歌舞伎・五大力恋緘(1793)
序幕「何となりとも場合
(バアヒ)をして貰うて下さんせや」
② ある物事が行なわれている、または起こりそうな、ちょうどその時・その場面。また、ある物事の置かれている、または、仮定する、その事情や情況。その
事態。
法律では、
仮定条件が二つ重なるときに、大きい方の条件に「場合」を用い、小さい方の条件には「とき」を使って区別する。
※歌舞伎・五大力恋緘(1793)三幕「ひょんな場合になった
ワイの」
③ 劇などの場面。
※百学連環(1870‐71頃)〈
西周〉一「
忠臣蔵の
芝居の如く、愁歎の場合の後ちは又変して
歓喜の場合となすが如きものなり」
④
芸娼妓が
情夫などに逢うために、短時間客席を抜け出ること。場合を切ること。
※
洒落本・阿蘭陀鏡(1798)三「毎晩毎晩ちょいといきの、ちょいとばやいに、ゑらわあゑらわあさんじゃ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報