場所打ちコンクリート杭(読み)ばしょうちこんくりーとくい

世界大百科事典(旧版)内の場所打ちコンクリート杭の言及

【基礎】より

…フーチング部分は直接基礎の場合の独立フーチング基礎,連続フーチング基礎,複合フーチング基礎やべた基礎あるいははりの形をとる。荷重に対する抵抗機構からは,主として杭先端の硬い地層で鉛直荷重を支持する支持杭,主として杭の周辺に働く土との摩擦力により鉛直荷重を支持する摩擦杭,水平力や引抜きに抵抗するための杭などに分けられ,また施工方法からは工場で製作した既製杭を杭打機で地盤中に打ち込む打込杭,地中に穴をあけて既製杭を埋め込んだり,中空杭をその内部の土を掘り出しながら地中に押し込み,最後に打撃を加えるかセメントミルクなどで根固めをした埋込杭,地中にあけた穴にコンクリートを打設することにより現場でつくられる場所打ちコンクリート杭に分類される。なお,軟弱な厚い地層を貫いて支持杭をつくった場合,軟弱地層が埋立土などのために圧密沈下すると(地下水のくみ上げでも起こる),土が杭に対して相対的に下がる現象を起こし,支持する方向とは逆方向の摩擦力(負の摩擦力と呼ぶ)が生ずるので,これに対して杭にアスファルト性の滑り剤を塗布して摩擦力の低減をはかったりする。…

【杭】より

…日本では1930年代にRC杭が利用されたのが最初である。場所打ちコンクリート杭が日本に導入されたのは60年ごろで,その施工法には多くの種類がある。原則として杭打機で打ち込まれる既製杭に比べ,施工時の騒音や振動が少ないという利点がある反面,施工中の穴の崩壊の危険性,完成した杭を直接目で確認することができないなどの欠点もある。…

※「場所打ちコンクリート杭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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