塩原(読み)シオバラ

デジタル大辞泉 「塩原」の意味・読み・例文・類語

しおばら〔しほばら〕【塩原】

栃木県那須塩原市西部の地名。箒川ほうきがわ渓流に沿った温泉町で、塩原十一湯と称される。

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精選版 日本国語大辞典 「塩原」の意味・読み・例文・類語

しおばら しほばら【塩原】

栃木県北部、那須塩原市の地名。箒(ほうき)川に沿い塩原温泉郷がある。

しおはら しほはら【塩原】

(「しおばら」とも) 姓氏の一つ。

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日本歴史地名大系 「塩原」の解説

塩原
しおばら

青木村当郷とうごうを中心とする一帯で、「吾妻鏡」文治二年(一一八六)三月一二日の条に左馬寮領として「塩原」とあるのを初見とする。

守矢満実書留文明三年(一四七一)正月朔日条に諏訪社上社神使御頭として「(内)県介大熊、宮付禰津殿、大県介塩原」とあり、続いて「塩原幸宗、御符礼二貫三百文卅二、御鉾本三百卅三、路銭五百文、御鏡・鹿皮出候、使四郎一貫八百ト皮ヲ持来候、此外ニ塩原殿一貫被越候、又二百被出候」とあるのをはじめとして、二月一〇日条には「大県介塩原御左口神付申料足一貫、皮取候」、更に三月一五日条に「塩原美濃守幸宗被勤仕候、引物一貫、茶二斤、神太夫二百」とあるほか、長享二年(一四八八)までの間に塩原氏は頻々と諏訪社上社に奉仕しており、かつしばしば禰津氏(小県郡東部町禰津に本拠をもつ土豪)と並んで勤仕しているのが注目される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「塩原」の意味・わかりやすい解説

塩原
しおばら

栃木県北部、那須郡(なすぐん)にあった旧町名(塩原町(まち))。現在は那須塩原市の南西部を占める一地区。温泉観光地として有名。箒(ほうき)川沿いの古町(ふるまち)、門前(もんぜん)など塩原11湯の温泉(塩原温泉郷)を中心に発展してきた。1919年(大正8)町制施行。1956年(昭和31)箒根(ほうきね)村と合併。1982年塩谷(しおや)郡から那須郡に編入。2005年(平成17)黒磯市(くろいそし)、那須郡西那須野町と合併して那須塩原市となった。旧町域は、那須扇状地と、高原(たかはら)山と帝釈(たいしゃく)山地に囲まれた塩原盆地とに分かれ、日光国立公園に含まれる。塩原温泉のうち元湯は、古く大同(だいどう)年間(806~810)に発見されたと伝えられ、湯治場として栄えてきたが、1884年(明治17)に塩原街道が開削されてのち、尾崎紅葉(こうよう)の『金色夜叉(こんじきやしゃ)』などによって当地の景勝が紹介されて以後入湯客が急増した。1937年(昭和12)には東北本線西那須野駅間に国道400号によるバスも通じ、箒川の渓谷美と相まって、東京大都市圏の保養観光地として発展している。東北新幹線那須塩原駅、野岩(やがん)鉄道の上三依(かみみより)塩原温泉口駅へもバスが通じる。宿泊施設のもっとも集中するのは門前、古町である。農業にあっては那須扇状地における酪農と、高原山北斜面における高冷地野菜生産などに特色がみられる。

[櫻井明久]

『野口青眉著『塩原風土記』(1954・塩原観光文化社)』『『塩原町誌』(1980・塩原町)』


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「塩原」の意味・わかりやすい解説

塩原
しおばら

栃木県北部,那須塩原市南西部の旧町域。箒川上流域に位置する。 1919年町制。 1956年箒根村と合体。 2005年黒磯市,西那須野町と合体して那須塩原市となった。北に日留賀岳,南に高原山がそびえ,箒川沿いに小盆地が開け,塩原温泉郷が発達,観光地として有名。温泉は湧出量が豊富で,古来塩原十一湯として知られた。周辺では米,高原野菜,タバコを産し,酪農も盛ん。古町温泉付近では化石木の葉石を産し,鍾乳洞,国の天然記念物の逆杉もある。箒川渓谷は名瀑,名勝が連なり,渓谷に沿って走る塩原バレーラインは景観に優れる。付近一帯は日光国立公園に属する。

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改訂新版 世界大百科事典 「塩原」の意味・わかりやすい解説

塩原 (しおばら)

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「塩原」の解説

塩原
しおばら

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
明治24(神戸・大黒座)

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