塩風呂・潮風呂(読み)しおぶろ

精選版 日本国語大辞典 「塩風呂・潮風呂」の意味・読み・例文・類語

しお‐ぶろ しほ‥【塩風呂・潮風呂】

〘名〙
① むしぶろの一種山城国京都八瀬の里に古くからあったものが江戸にうつり、諸病にきくといわれた。土でかまを築き、松の枝をもやして灰を取り去ってから塩水でぬらした草むしろを敷き、その蒸気でからだをむすもの。
仮名草子・片仮名本因果物語(1661)中「慶安四年三月。要津長老。京四条の塩風呂に入玉ふ処に」
大乗院寺社雑事記‐文明一三年(1481)三月二〇日「西・吉田父子・竹内・常善院・明王院等、堺之塩風呂に入云々」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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