塵・芥(読み)ごみ

精選版 日本国語大辞典 「塵・芥」の意味・読み・例文・類語

ごみ【塵・芥】

〘名〙
① 水の中に浮遊したり、水の底に沈殿したりしている泥。
平家(13C前)九「水田(みづた)ごみふかかりけるくろのうへに」
※名語記(1275)五「水の底につつゐたる、ごみ」
② 泥状のもの。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 泥や土ぼこり。
※狂歌・犬百人一首(1669)「しろ粉(ふん)に風の吹しく見せ棚はちらめきとめぬ渣(ゴミ)ぞ立ける」
④ その場所をよごしている、役に立たない、きたないもの。ちり、あくた、かす、くずなど。
※大閤真蹟(1582頃)「こみ、たきぎあぶなき物どもおき候はんように、御申つけ候べく候」
※青年(1910‐11)〈森鴎外〉一「勾配のない溝に、芥(ゴミ)が落ちて水が淀(よど)んでゐる」
⑤ 役に立たず、価値のない、または、とるに足りない人や物を比喩的にいう。
※雑俳・柳筥(1783‐86)初「後の月客半分ほどはごみ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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