塵境(読み)ジンキョウ

デジタル大辞泉 「塵境」の意味・読み・例文・類語

じん‐きょう〔ヂンキヤウ〕【×塵境】

仏語六根対象となる、色・声・香・味・触・法の六塵
ちりに汚れた所。不浄なこの世。俗世間塵界

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精選版 日本国語大辞典 「塵境」の意味・読み・例文・類語

じん‐きょう ヂンキャウ【塵境】

〘名〙
① 仏語。六根の対象となる色・声・香・味・触・法の六塵の総称
妻鏡(1300頃か)「然は彼塵境(ヂンキャウ)に移されつる前の心は何物ぞと、明かに見顕すを宗門には一念不生の処と云」 〔李白‐春日帰山寄孟浩然詩〕
② 塵に汚れた世界。俗界。俗世間
性霊集‐一〇(1079)九想詩・白骨離相「永夢虚、塵境如泡体

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普及版 字通 「塵境」の読み・字形・画数・意味

【塵境】じんきよう(ぢんきやう)

世間。唐・李白〔春日帰山、孟浩然に寄す〕詩 朱(しゆふつ)(朱裳)、塵(す)て 山、梵(ぼんえん)(仏法講席)に

字通「塵」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「塵境」の解説

塵境

1924年公開の日本映画。監督:溝口健二原作小山内薫脚色:田中総一郎、撮影:内田静一。出演鈴木伝明、浦辺粂子ほか。

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