墓寺(読み)はかでら

世界大百科事典(旧版)内の墓寺の言及

【墓】より

…このように遺体を尊重する風は,貴族の墳墓に対する考え方に影響を与えた。藤原道長は北家の墳墓の地である宇治の木幡の側近くに死者の冥福を祈って墓寺である浄妙寺を建立した。しかしまだ,貴族たちは埋葬地に卒都婆を立ててももうでることはなく,葬送の地には鬼がいる,などといって近寄らなかった。…

【葬制】より

…そして,嵯峨天皇の死後また藤原氏によって墳墓祭祀が進められた。末法が到来すると考えられた10世紀から11世紀になると〈墓寺〉が設置される。その代表例が藤原基経の設置以来,藤原氏の墳墓の地となった木幡に建立された浄妙寺である。…

※「墓寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android