増田惟茂(読み)ますだこれしげ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「増田惟茂」の意味・わかりやすい解説

増田惟茂
ますだこれしげ
(1883―1933)

心理学者。愛媛県松山市の生まれ。東京帝国大学卒業。元良勇次郎(もとらゆうじろう)、松本亦太郎(まつもとまたたろう)の弟子。1922年(大正11)以後東京帝国大学助教授。実験心理学一般、ことに数量的研究法について貢献した。日本の実験心理学創立期の理論的指導者。主著学位論文を出版した『心理学研究法』(1934)。そのほかに『実験心理学』(1933)、『心理学概論』(1931)、『実験心理学序説前編』(1926)がある。また訳書に『動物心理学』(1914)がある。

[宇津木保]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「増田惟茂」の解説

増田惟茂 ますだ-これしげ

1883-1933 大正-昭和時代前期の心理学者。
明治16年12月29日生まれ。東京帝大で元良(もとら)勇次郎,松本亦太郎(またたろう)に師事。欧米留学をへて,大正11年東京帝大助教授となる。比較心理学,実験心理学の分野業績をあげた。昭和8年8月6日死去。51歳。愛媛県出身。著作に「実験心理学序説前編」など。

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