墨汁嚢(読み)ぼくじゅうのう(英語表記)ink sac

精選版 日本国語大辞典 「墨汁嚢」の意味・読み・例文・類語

ぼくじゅう‐のう ボクジフナウ【墨汁嚢】

〘名〙 イカタコにある洋梨形をした嚢で、墨汁を貯えるもの。

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デジタル大辞泉 「墨汁嚢」の意味・読み・例文・類語

ぼくじゅう‐のう〔ボクジフナウ〕【墨汁×嚢】

イカ・タコの体内にあり、分泌される墨汁を蓄える袋。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「墨汁嚢」の意味・わかりやすい解説

墨汁嚢
ぼくじゅうのう
ink sac

軟体動物頭足綱のイカやタコの類にそなわる袋状の器官で,墨汁 (すみ) をたくわえる。外套腔の先端近くに1個あって,それから出る墨汁管は肛門の近くで直腸に開口している。内部に墨汁を分泌する墨汁腺があり,墨汁管の途中には2ヵ所に括約筋がある。墨汁は必要に応じて墨汁管により外套腔へ出され,漏斗を通じて水とともに外界へ放出されて,敵の目をくらます。

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