壁草(読み)かべくさ

精選版 日本国語大辞典 「壁草」の意味・読み・例文・類語

かべ‐くさ【壁草】

〘名〙 壁を作るのに用いる草。
万葉(8C後)一一・二三五一「新室(にいむろ)の壁草(かべくさ)刈りにいましたまはね 草の如寄り合ふ少女は君がまにまに」

かべ‐ぐさ【壁草】

〘名〙 植物きづた(木蔦)」の古名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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デジタル大辞泉 「壁草」の意味・読み・例文・類語

かべ‐くさ【壁草】

壁を作るときに土に混ぜて使う草。カヤススキアシなどの類。
新室にひむろの―刈りにいまし給はね」〈・二三五一〉
[補説]書名別項。→壁草

かべくさ【壁草】[書名]

室町後期の連歌集。10巻。宗長自撰。文亀元年(1501)から永正9年(1512)までの約10年の間に増補改訂が行われている。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「壁草」の解説

壁草 (カベグサ)

植物。ウコギ科の常緑つる性植物,園芸植物,薬用植物。キズタの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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