精選版 日本国語大辞典 「壬二集」の意味・読み・例文・類語
みにしゅう みニシフ【壬二集】
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藤原家隆(いえたか)の家集。書名は家隆が壬生二品(みぶにほん)と称されたことによる。別称『壬生二品集』『玉吟集』『家隆卿(きょう)集』。伝本は三系統に分かれ、それぞれ歌数が異なるが、もっとも歌数の多い広本系は三巻、3201首を収める。上・中巻は百首歌・五十首歌などの定数歌や障子歌、屏風(びょうぶ)歌、下巻は四季・恋・雑(ぞう)に部類した歌会や歌合(うたあわせ)の詠からなる。多作家と伝えられる歌人家隆の代表的な作品群はほぼ網羅されているといってよい。1245年(寛元3)九条基家(もといえ)が編んだ初撰(しょせん)本にさらに別の資料を加えてなった他撰家集である。六家集の一つ。
[久保田淳]
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