夏羽織(読み)ナツバオリ

デジタル大辞泉 「夏羽織」の意味・読み・例文・類語

なつ‐ばおり【夏羽織】

夏に着るひとえ羽織しゃなどの薄物で作る。 夏》「側に置きて着ぬことはりや―/太祇

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精選版 日本国語大辞典 「夏羽織」の意味・読み・例文・類語

なつ‐ばおり【夏羽織】

〘名〙 夏のころ着る薄い単(ひとえ)の羽織。絽、紗、透綾などを用いて作る。うすばおり。ひとえばおり。《季・夏》 〔俳諧・増山の井(1663)〕
浮世草子日本永代蔵(1688)五「柿染の夏羽織袖の鼠喰を見えぬやうに継(つぎ)を当」

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世界大百科事典(旧版)内の夏羽織の言及

【羽織】より

…生地はちりめん,綸子(りんず)が主で10月から4月ごろまでは袷(あわせ)仕立てとし,羽二重などのすべりのよい柄物の裏地(羽裏(はうら))をつける。これらの生地を単(ひとえ)仕立てにした単羽織はほとんど失われ,代りに絽(ろ),紗,羅などの夏羽織が用いられているのが現状である。【山下 悦子】。…

※「夏羽織」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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