夏蜜柑(読み)なつみかん

精選版 日本国語大辞典 「夏蜜柑」の意味・読み・例文・類語

なつ‐みかん【夏蜜柑】

〘名〙 ミカン科の常緑低木。江戸中期に、現在の山口県長門市仙崎大日比で発見、その後各地で広く栽培される。高さ約三メートル。葉は楕円形で柄には翼がある。初夏、白い五弁花を開く。果実は径一〇~一五センチメートルの偏球形。果皮は黄色でわずかに橙色を帯び、厚く凹凸が多い。果肉は濃黄色、多汁で酸味苦味が強い。生食のほか、ジュースや冷食とし、果皮はマーマレードや砂糖づけにする。なつだいだい。なつかん。《季・夏》 〔大和本草(1709)〕

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デジタル大辞泉 「夏蜜柑」の意味・読み・例文・類語

なつ‐みかん【夏×柑】

ミカン科の常緑低木。山口県で作られたのが最初で、各地で栽培される。葉は楕円形。初夏に白い花が咲き、秋に大形の実を結ぶ。果皮は黄色で厚く、果肉は酸味が強く、生食のほか砂糖漬などにする。夏橙なつだいだい夏柑 夏》「―みのる木陰に父祖の墓/信子

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動植物名よみかた辞典 普及版 「夏蜜柑」の解説

夏蜜柑 (ナツミカン)

学名Citrus natsudaidai
植物。ミカン科の常緑低木,薬用植物

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