夕占（読み）ユウウラ

デジタル大辞泉

ゆう‐うら〔ゆふ‐〕【夕^▽占／夕^×卜】

「ゆうけ（夕占）」に同じ。
「玉桙たまほこの道に出で立ち―を我が問ひしかば」〈万・三三一八〉

ゆう‐け〔ゆふ‐〕【夕^▽占】

夕方にする辻占つじうら。ゆううら。
「逢はなくに―を問ふと幣ぬさに置くに我が衣手はまたそ継ぐべき」〈万・二六二五〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ゆう‐け ゆふ‥【夕占】

〘名〙 (後世は「ゆうげ」) 夕方にする辻占(つじうら)。夕方道端に立って、一定の区域を定め、米をまき、呪文を唱えなどして、その区域を通る通行人のことばを聞いて吉凶禍福を占ったもの。ゆううら。ゆうけの卜(うら)。

※万葉（８Ｃ後）一四・三四六九「由布気(ユフケ)にも今宵と告(の)らろ我が背なは何故(あぜ)そも今宵寄しろ来まさぬ」

出典　精選版 日本国語大辞典