外史庫(読み)がいしこ

世界大百科事典(旧版)内の外史庫の言及

【史庫】より

…朝鮮の高麗・李朝時代,《李朝実録》や国家の重要文献を保存するために設置された書庫。1227年(高麗の高宗14),王宮内の史館と慶尚北道の海印寺に《明宗実録》を分置したことが内史庫・外史庫分化の起源である。李朝初期の史庫は史館と忠州にあったが,1445年,さらに保存に万全を期すため,王宮内の春秋館に内史庫,地方に三つの外史庫(忠州,星州,全州)がおかれた。…

【李朝実録】より

…のちに梁誠之の献議に従い,清書本1部と活字印刷本3部を作成して4史庫に分置した。1592年の豊臣秀吉軍の侵入(壬辰倭乱)で3史庫本が焼失したため,乱終結後,焼失を免れた全州史庫本をもとに4部を活字で復元し,内史庫と,要害の地に新設された4外史庫(摩尼山のち鼎足山,妙香山のち赤裳山,太白山,五台山)に分置し,孝宗代以後は5部すべてを活字印刷に付した。日韓併合後,散逸した内史庫本を除き,4外史庫本が朝鮮総督府の命令で中央に集められ,また五台山本は東京大学に寄贈されたが関東大震災でほとんど焼失した。…

※「外史庫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android