外教(読み)げきょう

精選版 日本国語大辞典 「外教」の意味・読み・例文・類語

げ‐きょう ‥ケウ【外教】

〘名〙 仏語仏教以外の教え。⇔内教
続日本紀‐養老六年(722)七月己卯「太政官奏言。内典外教。道趣雖異。量才撥。理致同帰」

がい‐きょう グヮイケウ【外教】

〘名〙
外国から伝来した宗教。特にキリスト教をいう。
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉三「近頃ろ教官頻りに国教を祠地寺域に説く。或は外教を防ぐが為歟」
② 他の宗教。特に仏教者が他の教えをさしていう。〔梁武帝‐更開贖刑詔〕

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デジタル大辞泉 「外教」の意味・読み・例文・類語

げ‐きょう〔‐ケウ〕【外教】

仏教で、儒教道教など、仏教以外の教え。⇔内教

がい‐きょう〔グワイケウ〕【外教】

外国から伝来した宗教。特に、キリスト教のことをいう。
げきょう(外教)

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世界大百科事典(旧版)内の外教の言及

【外道】より

…仏教においては,仏教以外の宗教や思想をすべて外道,外教(げきよう)あるいは外法(げほう)などと呼んでいる。サンスクリットの原語は(anya‐)tīrthakaであって,(その宗教より)以外の宗教およびその信者,すなわち異教,異教徒を意味している。…

※「外教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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