外皮(読み)がいひ

精選版 日本国語大辞典 「外皮」の意味・読み・例文・類語

がい‐ひ グヮイ‥【外皮】

〘名〙
外側を包む皮。⇔内皮
※死(1898)〈国木田独歩〉一「渠(かれ)の人物に就ては〈略〉、内部火のやうに燃えてゐる流動体を外皮(グヮイヒ)鉄の如き冷やかな固形体で包むでるやうなと形容することが出来る」
動物の体の表面、または体内の諸器官の表面をおおう細胞層の総称。〔解体新書(1774)〕
植物器官の外表面が、内部に対し、分化している場合をいう。高等植物の茎や根の表層最外層にある厚膜化した部分。〔造化妙々奇談(1879‐80)〕

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デジタル大辞泉 「外皮」の意味・読み・例文・類語

がい‐ひ〔グワイ‐〕【外皮】

物の外側の皮。⇔内皮
動物の体表を覆う皮膚およびその変形物。
植物の茎や根の表面を包む細胞層のうち、厚く木化した最外層部分。
[類語]皮膚かわはだはだえ肌膚きふ地肌じはだ上皮うわかわ表皮ひょうひスキン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の外皮の言及

【皮膚】より

…皮脂腺は毛の付け根に開口するほか,独立して存在するものもある。 皮膚は,その付属器官(角質器,皮膚腺)とあわせて外皮と呼ばれ,体の保護と外界の変化の受容(感覚)の機能のほか,呼吸,栄養分の吸収と老廃物の排出という物質代謝の役割をもっている。水中生活,とくに淡水にすむ動物では,体液の塩類濃度の調節が重要である。…

※「外皮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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