多恨(読み)たこん

精選版 日本国語大辞典 「多恨」の意味・読み・例文・類語

た‐こん【多恨】

〘名〙 (形動) うらむ気持やかなしむ気持が多いこと。また、そのさま。
※中華若木詩抄(1520頃)上「文字をするほどの人の、世上をすぐに、わたりた人はない。何も多恨多愁でくらす也」 〔王僧孺‐春日郷友詩〕

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デジタル大辞泉 「多恨」の意味・読み・例文・類語

た‐こん【多恨】

[名・形動]うらむ気持ちや、後悔する気持ちの多いこと。また、そのさま。「多情多恨
人生は斯の如く―なり」〈透谷・明治文学管見〉

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普及版 字通 「多恨」の読み・字形・画数・意味

【多恨】たこん

多く恨みなげく。梁・王僧孺〔春日、郷友に寄す〕詩 心已に多恨 春至るもほ群を離る~何(いづ)れの時か憫默(びんもく)せざらん 是(こ)の日最も君を思ふ

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