多情(読み)タジョウ

デジタル大辞泉 「多情」の意味・読み・例文・類語

た‐じょう〔‐ジヤウ〕【多情】

[名・形動]
情が深くて、感じやすいこと。また、そのさま。「多情青年期」「多情多感」
異性に対する心が移りやすいこと。また、そのさま。移り気。「多情な人」
[類語](1多感/(2浮気移り気気まぐれむら気むら飽き性気移りお天気お天気屋飽きっぽい三日坊主気が多い熱し易く冷め易い惚れっぽい惚れる愛する恋する好くめる焦がれる思う慕う愛慕思慕恋慕惚れ込む見とれる見惚れる惚れ惚れ一目惚れ懸想けそう目尻を下げる思いを掛ける気がある心移り色気違いマダムキラーレディーキラー好き者助平すけべい漁色女好き男好きプレーボーイ女たらし女殺し好色好色家色好み鼻下長びかちょう手が早いちゃら浮気者艶福艶福家放蕩ほうとう蕩児とうじ遊蕩ゆうとう色魔女狂い男狂い

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精選版 日本国語大辞典 「多情」の意味・読み・例文・類語

た‐じょう ‥ジャウ【多情】

〘名〙 (形動)
① 情が多いこと。情愛が深く感じやすいこと。また、そのさま。
菅家文草(900頃)五・石硯「一片心猶重、多情手自伝」
※中華若木詩抄(1520頃)下「多情とは断腸の心也」 〔韓愈‐和席八詩〕
② 気の移りやすいこと。気まぐれであること。また特に、異性に対して移り気なこと。また、そのさま。
花柳春話〈織田純一郎訳〉題言(1878‐79)〈成島柳北〉「然らば則多情無比の温柔郷は、何を以て花柳と呼ぶ耶」

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普及版 字通 「多情」の読み・字形・画数・意味

【多情】たじよう(じやう)

心に思うことが多い。宋・軾〔念奴嬌、赤壁懐古〕詞 故國に(こころ)ぶ 多應(まさ)に我を笑ふべし 早く髮を生ずるを 人(じんかん)の如し 一(ま)た江(そそ)がん

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